宗教とツーリズム研究会

宗教とツーリズム研究会のブログです。お問い合わせは、religio.tourismoアットgmail.com まで。

第26回研究会

日時:2021年8月27日(金)13〜16時

開催場所:ZOOMによるオンライン開催

宗教とツーリズム研究会、北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院メディア・ツーリズム研究センター共催

※参加をご希望される方は、下記より、お名前とご所属をご連絡ください。

 iev93852アットelms.hokudai.ac.jp

 

【発表1】 

<過剰>から<消失>へ

ー京都におけるオーバーツーリズムの問題化とコロナ禍による観光危機ー

中井 治郎 氏(龍谷大学

 

【発表2】 

巡礼言説との比較からみる初期観光言説の特徴

和歌山県熊野地方を例としてー

寺田 憲弘 氏(龍谷大学

 

 

第25回研究会

日時:2021年5月27日(木)13〜16時

開催場所:ZOOMによるオンライン開催

※参加をご希望される方は、5月20日正午までに、iev93852アットelms.hokudai.ac.jp にお名前とご所属をご連絡ください。

共催:北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院メディア・ツーリズム研究センター

【発表1】
「巡礼ツーリズムの経験価値ー西国三十三所巡礼を事例に」
南地 伸昭 氏(北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程)

 

【発表2】
岸和田だんじり祭は、どのようにして「中止」されたのかーー宗教と観光のはざまで」(仮)
有本 尚央 氏(甲南女子大学准教授)

 

第23回研究会

日時:2019年8月7日(水)13:30〜17:00
場所:北海道大学東京オフィス ※東京駅直結です
(東京都千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー10階)

アクセスマップ
https://www.hokudai.ac.jp/introduction/annaizu.pdf
3階のオフィスエントランスの受付で入館証をお受け取りのうえ、セキュリティゲートを通過して10階にお越しください。

※入館証準備の都合上、7月30日(水)16時までに下記の研究会事務局にご連絡ください。
 religio.tourismoアットgmail.com

(1)西村 公一 氏(北海道大学大学院
「持たざる村落」の観光取組:岩手県二戸市足沢集落を事例として

 訴求力の高い観光資源を持たない村落における観光取組は、地域社会にいかなる効果をもたらすのか。そして、取組の背景にはいかなる住民の動機が存在するのか。岩手県二戸市足沢(たるさわ)集落での調査からは、観光取組は経済面・環境面よりも社会面での効果、特に地域住民の関係性に影響を与えることが見えてくる。

 本発表では、観光取組が形成する人的ネットワークを描き出すと共に、過去に集落に存在していた主要な人的ネットワークとの比較・検討を行ない、社会関係資本論の観点から分析してみたい。さらに集落住民の語りを分析し、Z・バウマンらの不安論を参照しながら、住民が観光に取り組む動機を探ってみたい。

(2)問芝 志保 氏(日本学術振興会特別研究員)

スピリチュアル・マーケットのなかの先祖供養と墓参り(仮)

 2000年代以降のスピリチュアルブームやパワースポットブームは墓の領域にも広がりつつあり、近年では自家の先祖の墓を「あなただけのパワースポット」と呼び、墓参りを「開運」や「浄化」の実践と説くような書籍が相次いで刊行されている。もっとも、現世利益を求めた建墓や墓参り自体は昭和戦前期に現れた「墓相学」以来行われており、決して新しい現象ではないが、やはり戦前・戦後、そして今日に至り、時代を経てその具体的な中身は大きく変化を遂げているといってよい。
 本発表では、こうした言説をスピリチュアル・マーケットにおける供給側のマーケティング、および需要側の宗教的ニーズという観点から時系列的に整理・分類し、その変容を分析する。そのうえで、今日的な特徴を明らかにし、一見時代錯誤にも思われる先祖供養や墓参りが、現代日本社会を生きる困難といかに結びついているのかを考察する。

第22回研究会

日時:2019年1月12日(土)13:30〜17:00
場所:立教大学池袋キャンパス6号館2階 6205教室
構内案内図:
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/qo9edr00000001gl-att/img-campusmap_ike.pdf

(1)物質的宗教論からみる神社観光––京都市晴明神社の事例
ミア・ティッロネン氏(北海道大学大学院)

(2)その都度の「聖」––「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」における教会管理と観光客対応の実践を事例に
石野 隆美氏(立教大学大学院)

第21回研究会

日時:平成30年10月21日(日)13:00〜17:00
場所:駒澤大学駒沢キャンパス 種月館(3号館)810(8階)
構内案内図:
https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/campus/komazawa.html

(1)小牧幸代 氏(高崎経済大学 教授)
「観光資源としての聖遺物:インド・イスラームの事例を中心に」(仮)

(2)岡田浩樹 氏(神戸大学大学院 教授)
ナショナリズムポップカルチャー化:現代韓国仏教の蛇行と模索」(仮)

第20回研究会

日時:平成30年7月14日(土)13:00〜17:00
場所:立教大学池袋キャンパス6号館4階 6406教室
構内案内図:
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/qo9edr00000001gl-att/img-campusmap_ike.pdf

(1)安田 慎 氏(高崎経済大学
「「ウスターズ」たちの宗教市場:インドネシアにおける
イスラーム旅行会社とスピリチュアル・マーケット試論」(仮)

(2)門田岳久 氏(立教大学
「神々の過疎化:『久高島総合計画』にみる聖地と行政支援のゆくえ」(仮)

第19回研究会

(1)岡本亮輔 氏(北海道大学
「2010年代パワースポット・ブームの諸相:ambient faith論からのアプローチ」

(2)鈴木涼太郎 氏(獨協大学
「パワースポット関連商品からみる旅行・観光産業の変容」


日時:2018年3月14日(水)13:30〜17:30
場所:北海道大学東京オフィス ※東京駅直結です
(東京都千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー10階)

アクセスマップ
https://www.hokudai.ac.jp/introduction/annaizu.pdf
3階のオフィスエントランスの受付で入館証をお受け取りのうえ、セキュリティゲートを通過して10階にお越しください。

※ご参加頂けます場合、入館証準備の都合上、3月7日(水)までに懇親会の出欠も含め、下記の研究会事務局にご連絡ください。
 religio.tourismoアットgmail.com

第18回研究会のお知らせ

日時:2017年12月9日(土)13:30〜17:30
場所:駒澤大学・駒沢キャンパス・本部棟6階・中会議室2

発表者・題目:
(1)外川昌彦 氏(東京外国語大学
「英領期のブッダガヤにおける聖地復興運動と英領インド政府の宗教政策」

(2)別所裕介 氏(駒澤大学
「南アジアの仏蹟観光と開発エージェント―ブッダガヤ・ルンビニクシナガラの比較検討を通して―」

参加自由、事前申し込み等は不要です。

第17回研究会

日時:2017年6月10日(土)14時〜17時半
場所:駒澤大学 駒沢キャンパス 本部棟6階 中会議室2
https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/campus/komazawa.html

(1)大道晴香 氏(國學院大学大学院)
近代的ツーリズムの成立と聖地構造の変容
霊場恐山における参詣の在り様をめぐって―


(2)平山 昇 氏(九州産業大学
大正・昭和戦前期の伊勢神宮明治神宮参拝の動向について
―娯楽とナショナリズムの両側面から―

第14回研究会

日時:2013年11月16日(土)13半〜17時(予定)
場所:大正大学巣鴨校舎2号館6階262教室
交通アクセス http://www.tais.ac.jp/other/access_map/access_map.html
キャンパスマップ http://www.tais.ac.jp/other/campus_map/campus_map.html

【発表1】
暦と時間(仮)―アルゼンチン・ブエノスアイレスユダヤコミュニティで考える
宇田川 彩 氏(東京大学総合文化研究科博士課程・日本学術振興会特別研究員)

本発表は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行ったユダヤコミュニティに関するフィールドワーク(2011年2月〜2013年2月)に基づき、首都での生活におけるユダヤ暦の存在に焦点を当てる。まず確認しておきたいのは、アルゼンチンにおいて日常生活は国家のカレンダー(ローマカトリック暦や、国家の歴史的祝日)に沿っている点である。こうした中、多くのユダヤ人にとって、ユダヤ暦の最重要行事である過越し祭・ユダヤ新年・贖罪日は、シナゴーグに行く数少ない機会であるとともに、家族親族と過ごす共同的な時間の経験となる。同時に、これらの機会はユダヤ教の伝統に基づき、自己内省を行うための契機として捉えられている。これらの二点を併せて考察することで、現代における暦と時間について考える。なお、冒頭に「北アフリカユダヤ人巡礼」についても簡潔な事例紹介を行う。

【発表2】
アニメ聖地巡礼の特徴とその展開―聖地巡礼者はコンテンツツーリズムの夢を見るか?
岡本 健 氏(奈良県立大学地域創造学部講師)


近年注目を集めるコンテンツツーリズム。そのきっかけを生んだのは、アニメ聖地巡礼であった。本発表では、アニメ聖地巡礼について、行動的な特徴をはじめ、コミュニケーション的特徴、その観光史的位置づけ、コンテンツ文化史的位置づけなど多角的に分析する。また、アニメ聖地巡礼者と地域住民の出会いやその後の展開などについても触れる。本発表により、アニメ聖地巡礼と宗教的な巡礼との類似点や相違点などについて議論をするための土壌を整備したいと考えている。

※ご参加は自由です。事前申込等は不要です。

J・イード先生との交流研究会

ツーリズムと人類学の研究で著名なジョン・イード先生が来日されることとなり、宗教とツーリズム研の特別研究会として、下記要領でイード先生を囲んだ交流会を開催致します。

日時:2013年6月24日(月)10時開始
場所:筑波大学東京キャンパス3F320講義室
 
 午前:大学院生による日本宗教についてのプレゼンとディスカッション
 午後:都内宗教施設のエクスカーション

どなたでもご自由にご参加ください。
午前のみ午後のみの参加も可能です。
※エクスカーションに参加される場合はあらかじめ事務局(religio.tourismo★gmail.com)までご連絡頂けますと幸いです。

『聖地巡礼ツーリズム』(弘文堂)出版のお知らせ

聖地巡礼ツーリズム

聖地巡礼ツーリズム

第13回研究会

日時:2012年2月18日(土)13〜18時半
場所:國學院大學渋谷キャンパス学術メディアセンター棟5階・会議室06

http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access.html

【1】死者が目的地を作る
   ―「京都怪談夜バス」におけるモノのエージェンシーと心霊スポットの関係性をめぐって―
アンドレア・ディ・アントーニ 氏(日本学術振興会外国人特別研究員(京都大学人文科学研究所))

宗教とツーリズムの文脈においては「聖地」も含む目的地の「他者性」が注目されている。山中(2010)が提案する様に、様々なアクター達の間の相互作用による他者性の構築過程を検討することが重要である。また同様に「死・悲劇・災害に関する場所で見物する」と定義されている「ダークツーリズム」の研究文脈の中でも、「ダーク」な目的地が様々なアクター達の関係性の中で構築されることが指摘されている(Jamal and Lelo 2011)。
このような問題意識の下、本発表では京都の「心霊スポット」を訪ねる「京都怪談夜バス」で2010〜2011年に行った調査の際に収集したデータに基づき、死に関わる目的地としての心霊スポットに注目したい。
ツーリスト、メーカー、そしてモノ(霊・墓地・池・本等)も含む様々なアクター間の相互作用によるエージェンシーのネットワークを検討し、目的地としての「心霊スポット」の構築過程を考察してみたい。

【2】西部戦線戦跡ツアー
   ―トレンチアート、墓地、記念碑の世界をめぐって―
   田中雅一 氏(京都大学人文科学研究所)

本発表は、第一次世界大戦の激戦地で有名なベルギー西部のイープルを拠点とする西部戦線ツアーを扱う。
第一次世界大戦で亡くなった多くのイギリス兵たちの遺体は、ひとりをのぞき本国に持ち帰ることが禁じられた。その結果、戦後多くのイギリス人遺族が西部戦線を訪れた。これがこの地の「ツアー」の始まりである。かつての戦場には手入れの行き届いた美しい墓地が点在し、激戦地には各国が競うようにして記念碑を建立する。
西部戦線で遺族や観光客は何を見ているのか/見せられているのか。このような問いを通じて戦跡地の聖化やモノを通じての人々と戦跡地とのかかわりについて考えてみたい。


【3】聖地はどのように観光地となるか
   ―ブラジル世界救世教の聖地ガラピランガの場合―
   松岡秀明 氏(淑徳大学

聖地は、宗教的な権威や正統性が顕示されることが社会によって割り当てられた場所―フーコーの言葉を借りるなら「指定用地」(emplacement)― である。また、場合によっては宗教的実践を行なう指定用地でもある。
一方、観光地は日常世界にまして美を鑑賞することが可能な指定用地である。
本発表では、信者以外にも公開され近年エコツアーの対象ともなっているブラジル世界救世教の聖地ガラピランガの宗教的側面と観光地としての側面の関係を分析する。

※ご参加は自由です。事前申込等も不要です。

第12回研究会

【日時】11月19日(土)13時〜18時 

【場所】國學院大學渋谷キャンパス学術メディアセンター棟5階・会議室06
(交通アクセス) http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access.html

【1】神と共に歩く―台湾における媽祖進香とその展開―
   鈴木洋平 氏(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)

台湾では、漢人社会に有名な媽祖を祀る廟が各地に見られ、生誕月とされる旧暦三月には進香などと呼ばれる廟から廟への参拝が行われる。進香は日本統治時代以前より見られ、政治的・社会的状況の中で変化を続け、近年ではライブカメラ中継などの新技術も積極的に取り入れ、今なお十万人余りの参加者を集めるものもある。本発表では台中県の鎮瀾宮による媽祖進香を事例に、現代台湾社会における進香が持つ民俗学的課題を検討したい。


【2】「森の僧院」の挑戦―ミャンマーにおける「聖地化」をめぐるダイナミズム―
   藏本龍介 氏(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
1970年代以降、上座仏教徒社会では世俗から物理的に離れた場所で修行する出家者が、それゆえに都市住民の人気の的となりヒト・モノ・カネを集積するという、「聖人化」・「聖地化」と呼べるような現象が広くみられるようになった。その背景はなにか。そして当事者である出家者はこうした「聖人化」・「聖地化」にどう対応しているのか。ミャンマー最大都市ヤンゴン郊外に建てられた「森の僧院」を事例として分析する。

【3】亡命チベット人たちの“巡礼”―チベット高原とその外延をめぐって―
   別所裕介 氏(広島大学大学院国際協力研究科)
本発表では、前近代のチベット高原域における巡礼の無境界的な空間のひろがりを踏まえたうえで、境界化された現在の中国領チベットを超出しようとする越境行為を、①私的巡礼(日常と非日常)、②公的理由による巡礼(機構内巡礼)、③外延を超えていく巡礼(機構外巡礼)、という3つの仮説的移動様態の中に定位する。その上で、③の越境行為が持つ現代的な意味を、前近代の「無境界空間」とのかかわりで捉えることを試みる。

第11回研究会

【日時】7月16日(土)13時30分〜18時  

【場所】國學院大學渋谷キャンパス学術メディアセンター棟5階・会議室06
(交通アクセス) http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access.html

【発表題目・発表者】

1.歓迎されざる「巡礼者」との共生
  オルタナティヴ・スピリチュアリティの聖地、イギリスのグラストンベリーを事例として―

   河西瑛里子氏(日本学術振興会(国立民族学博物館))


2.「聖地」構築を方向付ける力
  ―インド「仏教聖地」における寺院管理を事例に―

   前島訓子氏(名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程)